最近、またニュース戦争がふつふつと湧き上がってきている。
この10月に、日本テレビが夜11時台に「NEWS ZERO」を立ち上げ、殴り込みをかけてきたのだ。
出だしは好調だという。しかし、私はこの傾向は長くは続かないと見ている。
ま、それは後に述べるとして、
現在の夜11時台をおさらいしておくと、まずNHKは11時台前半はバラエティー番組、後半にスポーツ・ニュース解説を主体とした短めのニュース番組を据えている(個人的には、この構造はあまり良くないと思っているが、今回は詳述しない)。日本テレビが先ほど言った「NEWS ZERO」、TBSは相変わらず「筑紫哲也NEWS23 JNN」、フジテレビは前半がバラエティー枠、後半に「ニュースJAPAN」。朝日が15分まで(賞味10分まで)「報道ステーション」、その後がバラエティー枠。テレビ東京は老舗の「ワールドビジネスサテライト」である。
昔は、というか本当に昔は夜11時台は最初の15分だけニュースで、その後深夜番組(11PMやトゥナイト)、若しくはスポーツ番組(スポーツデスクやプロ野球ニュース)というのが定番だったが、1985年ごろからニュース番組のワイド化が進んで、NHKを含めて、朝日を除いてどこの局も11時台はまるまるニュースという状態になった。朝日だけは「トゥナイト」を続けていたが、視聴率で苦戦するようになり、30分ドラマなどを挟んで繰り下げたが状態は変わらなかった。90年代は、TBSがトップ、NTVとNHKが続いて、フジと朝日はかなり苦戦していた。
93年に入り、この流れを最初に変えたのがテレビ朝日で、前述のネオドラマ枠に「ネオバラエティ」枠を新設。当初は人気が出なかったが、それでも「リングの魂」などの番組を生み出した。その次の年、フジテレビは夕方の顔だった安藤優子キャスターを深夜に持ってきて「ニュースJAPAN」を放送開始。時を同じくして、日テレも「きょうの出来事」からスポーツ部分を切り離してバラエティー構成にした。更にフジテレビは、1998年より11時台の最初の20分にバラエティーパラダイスとしてバラエティ番組を放送開始。「笑う犬の生活」「あいのり」などの人気番組を生み出した。テレビ朝日のネオバラもこのころになると、「ぷっすま」「ナイナイナ」「パパパパPUFFY」「ぷらちなロンドンブーツ」と全曜日にわたって人気番組を誕生させた。フジテレビのバラパラも30分に拡大。2000年代に突入すると意固地になっているTBSの「NEWS23」を除いて(但し、流行に乗ってフライングスタートを開始させ、代わりに枠を縮小した)、11時台はバラエティー番組の宝庫となった。ついに日テレまで2002年より「夜は別バラ22:54」を開始させたが、時既に遅しの感がありわずか1年半で枠移動に追い込まれた上に、「きょうの出来事」で安定していた視聴率を更に低下させる事態を発生させてしまった*。
このように、バラエティー化した11時台ではあるが、2006年現在の状況は、テレ朝のネオバラは引き続き好調であるものの、フジの「ニュースJAPAN」の滝川クリステルキャスターが人気を得て、再びニュース戦争に火種を付ける格好となった。他方、TBSと日テレは視聴率的に苦戦しており、それぞれリニューアルやニュースの新番組をぶつけてきた、というわけである。
とここまで書いただけでも大分長いので、一旦切らせていただきます。
続きはまた。
*なお、11時台のバラエティー枠に全ての局で司会を張ったのは、所ジョージである(朝日/所様はタコ→所さんのこれアリなんじゃないの!?(1996.4〜1998.9)、フジ/Music Museum(2000.4〜2001.3) 、日テレ/所さんの日本ジツワ銀行(2002.9〜2003.9))。