■空き大型店舗に市庁舎移転で節約…来秋にも青森・むつ-読売新聞
これからの財政難を考えると,なかなかよいアイデアである。
今までは,官が勝手に建てた建物を民間に卸す無駄遣いが多く見られたが,
民間が建てたものを官が使う時代になったということだろうか。
東北地方は特に,中心街の大型店舗が空き店舗になることが顕著であり,次のテナントを探すのに窮している自治体が山ほどあるので,市役所をまるまる移転するとまでいかなくとも,それなりの機能を移すメリットはあるのではないだろうか。
ただ勿論,難点もある。
まず場所の問題。いくら市の中心街だったところで,商業地区にいきなり行政の中心が移転するのは不自然に思える。
しかも,市の中心街の空き店舗はそれなりに築年数が経過しているビルが多く,使いにくいだろう。かといって,ある程度の大型店舗で築年数が浅いところというと,郊外に多くあり,思い切って付近の交通の便を良くするなどしなければ,行政サービスが滞ってしまいかねない。しかし,かえってそちらのほうが金がかかるということもあるだろう。
今回のむつ市の場合,もともとの市庁舎がそれほど交通至便とは言い難いところにあり,下北駅からも歩いて20分ほどのところにあったが,旧むつショッピングセンターは市庁舎から1キロほどしか離れておらず,国道338号線沿いで,駅からもさほど遠くない。道路を通せばむしろ近くなるぐらいである。だから,本当にむつ市側としては願ったりかなったりだろう。
それでも,難点はある。建物自体がそもそもオフィス向けにできていないため,いやに天井が高い部分が多かったりする可能性がある。まあそこは市民ホールとして解放するなりして工夫するのだろうが,とにかく財政状況を考えると,贅沢は言っていられないのだろう。
これからのむつ市の動向を見守りたいものだ。