個人的には演歌歌手だったのかという感じだが、演歌歌手の松山恵子(本名:岡崎恒好)さんが7日、肝臓がんのため死去した。69歳。
10年ほど前からC型肝炎を患い、肝臓がんへと進行したらしい。
松山さんは「お恵ちゃん」と呼ばれ、彼女ならではの落下傘ドレスを身にまとって歌い、ステージを去りながら落下傘ドレスの中に身体を埋めたり、ハンカチを振りながら去っていく姿はまさに派手だった。他の歌手とはビジュアル面で一線を画していた。だから、個人的には演歌歌手とは思えないのである。
しかし歌の内容はたしかに演歌で、他にも「未練の波止場」「だから云ったじゃないの」「思い出なんて消えっちゃえ」などのヒット曲がある。
YTKは、彼女が病気だというのは知らなかった。ついこの間もテレビに出ていたが、全く衰えを感じさせなかった(が、そのステージで闘病中であるということを告白したそうである。私は覚えていない)。彼女はここ7〜8年ぐらい、しばらく沈黙していたものを取り戻すように、主にNHKに出演していた。あまりにもNHKの歌番組に出るので、一時は紅白復帰かということも騒がれたぐらいである。
結局それは実現しなかったが、思えばこれも、生きている限り歌手・芸能活動を精一杯やっていこうという気概の表れだったのか。あまりに突然のお別れではあるが、彼女の歌手としての生き方には、拍手を送りたいと思う。
この曲を選んだのは何と言っても「お別れ」があるから。
今や公衆電話も数が少なくなったが、彼女の出身の宇和島駅には、世にも珍しい携帯電話ボックスがあるそうだ。
「お別れ公衆電話」
1959年発売 東芝