昨日夜遅く(正確には今日)テレビを見ていたら、「NHKアーカイブス」という番組で
「それは私です」の再放送があった。
「それは私です」は昭和35年7月から43年3月までNHKで放送されていたクイズ番組で、3人の同姓同名の人がある職業・特技をもっているという設定で登場するが、本物は1人、あとの2人は偽者である。パネラー4人が、その3人に質問をぶつけ、本物は本当のことを答えなければならないが、偽者は当意即妙に何を答えても宜しいということになっている。その上で、パネラーが本物だと思う人の番号札を上げる(機械を動かす)というルールのクイズ番組。ちなみに、答える側は自分の札を手動で動かすが、指された人側には、電光で指した人の名前が点灯するという仕組みであった。
「私の秘密」「ジェスチャー」等と並ぶNHKテレビ初期の大人気クイズ番組ではあったが、これだけ長く放送されているにもかかわらず、NHKの資料としては昭和37年のある放送の一回分しか残っていないようである。昨日は、それが放送されたのであった。
で、それが法律と何の関係があるかと言うと、その再放送された回の第一問に出てきたお題が、「日本初の女性検事、門上千恵子さんを当てる」というものであったのだ。今回30分枠で再放送されたのはおそらく初めてだろうが、このシーンは実は、YTK自身は高校生の頃から何回か見ている。今回も、昔の記憶を喚起する程度でそんなに目新しいものはないと思っていた。
しかし、同じシーンを見ていたとしても、当時の私には気付かなかったことがあった。
そこで出てくるのが曽野綾子氏である。
その回では、曽野氏はパネラーの4枠目だったが、「検事門上千恵子」さんにこういう質問をぶつけたのである。
「未必の故意ってなんですか」
この質問に対しては、出題側の1番、2番は「存じません」と答えたのに対し、3番の方が、詰まりながらも「犯意というものがございまして、その犯意…というものが…」と答えたところでベル。
結局これがキーとなり(解答側3枠池部良氏の質問もそこそこ鋭かったが)、4人中3人が正解となった問題であった。
へぇ、こんな質問をしていたのだなあ、と気付く。
更に驚いたのは、正解を発表する前、解答を確認する際曽野氏が言った言葉である。
「私、唯一知っている言葉が『未必の故意』なんですよ、昔『密室の恋』と間違ってしまって、だから、絶対3番です」
これは、前に私も、曽野綾子氏が『未必の故意』と『密室の恋』を間違えて理解したことがあるとかいう話を聞いたことがあるが、これは噂ではなく、本当の話だということがわかったのである。まさに大発見。法律を知る前には、気付き得なかった言葉である。
ということで、やっぱり昔の番組はいろいろな発見ができて良いなあと思った夜だった。