2005年12月20日

メディア判例百選とおニャン子クラブ

12:29 AM / カテゴリー: 法律のNews・話題 / コメント…(0件)

有斐閣から「メディア判例百選」が発売された。
待望だと思っていたら、旧題があって、それは「マスコミ判例百選」というものだったのである。
やっぱり「マスコミ」よりは「メディア」の方が名前が良いとか
そういう話ではなくて

さすが「メディア」というだけあって、内容は多岐にわたる。
イメージとしては、「憲法」「刑法」…というのが縦の軸だとすれば、「メディア」という横の軸でそれぞれの法律の狭い分野を串刺しにしたという感じか。
レペタ訴訟(憲法)、博多駅事件(刑訴)、大阪府知事交際費訴訟(行政法)、「石に泳ぐ魚」事件(民法)、ニッポン放送対ライブドア事件(会社法)といったところが、本百選に収録されている。

もちろん、私が個人的には好きな著作権法に関するものもあって
「おニャン子クラブ事件」
というものも収録されている。
事実関係をさらっと言えば、X1〜5の「おニャン子クラブ」に属する(当時)5人が、その肖像、氏名を無断でカレンダーに使用されてしまったので、これを販売した業者(現代キャラク)に対して、氏名・肖像利用権侵害や、不正競争防止法1条1項1号及び1条の2第1項(控訴審ではこの部分は取り下げ)に基づき、カレンダーの製造・販売の差止と損害賠償を求めた事案。
ちなみに5人の名前は「メディア判例百選」には書かれていないが、判時1400号10頁よりの原審判決によれば、X1は新田恵利、X2は国生さゆり、X3は高井(現:秋元)麻巳子、X4は渡辺美奈代、X5は渡辺満里奈であった。驚いたのは、原告番号順がきちんと会員番号順になっていること。
ついでだから簡単に彼女たちと音楽の関連を振り返ると、新田は会員番号番で、ソロとして「冬のオペラグラス」を発売し、チャート1位になる等ヒットした。芸能界を一時引退したが、現在は復帰している。国生さゆりは会員番号番で、ソロとしては「バレンタイン・キッス」が有名。おニャン子クラブの代表曲の一曲でもある。卒業後は女優として活躍したが、結婚後は、テレビに出る回数が少なくなっている(ちなみに離婚)。高井(現:秋元)麻巳子は会員番号16番で、岩井由紀子(ゆうゆ)とともに「うしろゆびさされ組」を結成して「バナナの涙」などで話題になったが、おニャン子解散後の1988年に、ユニット企画者の秋元康と結婚して引退。 渡辺美奈代は会員番号29番で、「瞳に約束」がソロとしてヒット。解散後は「志村けんのだいじょうぶだぁ」で主に志村の女房役のポジションで出演。グラビアでも活躍した。渡辺満里奈は会員番号36番で、おニャン子中期では、先の美奈代と人気を二分した。「マリーナの夏」がヒットし有名。引退後とんねるずの番組でバラエティにも進出し、2005年お笑いトリオ「ネプチューン」の名倉潤と結婚。元おニャン子のメンバーの中では、現在一番テレビに出ている芸能人と言ってよい。もっとも、彼女は元おニャン子ということを隠したいとかそうでないとかいう噂もある。
なお、レコメンでは以上の曲、とくに後ろの3曲を取り上げることはまずないと思われる。ただしシングルチャートなどとの関係で、最初の2曲については絶対ないとも言えない。

この訴訟の原告代理人は、かの有名な久保利英明先生他だった。
判決は、原告の(一部)勝訴。

本題はそこではなくて、最初に私が「著作権判例百選(第二版)」でこの事件を見たときに、
「『おニャン子クラブ事件』と言えば、アレだよな・・・」と思ったのだが、
全く違っていたことを思い出す。

※ちなみに、本エントリーで、YTK日記は600エントリーを達成しました!
これからも書き続けて参りますので、よろしくお願いします!

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