今日は家族法の試験なので、僭越ながら模擬問題を考えてみました。
問1
「もしもし、私リカちゃん。小学校5年生よ。私のママは織江っていうの。33歳よ。パパはピエールっていうの。フランス人の指揮者で36歳よ。パパとママはドラマチックに国際結婚したんだけど、私が生まれてからすぐパパはお仕事のために外国に行ってて、2年前に帰ってきたの。
私にはきょうだいが5人もいて、まず真中のミキ・マキは4歳。双子の女の子よ。そして、その下は3つ子のかこちゃん、みくちゃん、げんくん。去年生まれたばかりなの。」
(1)香山ピエールが10年間ずっと外国にいて妻の織江と会うことがなく、ミキ・マキの存在を帰国して初めて知った場合、彼とミキ・マキの関係を論ぜよ。
(2)ピエールは5年前、妻と電話していて「実は、子どもができたの」と打ち明けられたが、ウソだろうと思っていたところ、帰国してみたらミキ・マキが家にいた。この場合も、(1)と同じ結論になるか。
(3)ピエールは妻の不倫の相手に慰謝料を請求したい。可能だろうか。また、娘のリカが不倫相手に慰謝料を請求できるか。
問2
磯野波平は2005年2月9日に死亡した。書斎の引出しを開けてみると、「全財産を長女であるサザエに渡す」という自筆証書遺言が残されていた。しかし、これは娘のサザエが波平を強迫して書かせたものだった。
(1)相続人の法定相続分はいくらになるか。なお、本問は有名なマンガの設定と同じものとする。
(2)息子のカツオは分割協議書を偽造して、遺産に属する磯野家の邸宅をカツオが取得したこととして相続登記をし、花沢不動産に売却して移転登記をした。このとき、これに気付いた娘のワカメはいかなる手段をとりうるか。また、遺産分割の協議によってワカメが邸宅を取得したのに、その登記をしないでいるうちにカツオが花沢不動産に売却し、所有権移転登記を具備してしまった場合はどうか。
(3)波平には相当の財産があったが、同時に複数の飲み屋にかなりのツケがあるなど、多額の借金があることが判明した。そこで、妻の舟は限定承認をしようとした。その際の要件について述べよ。また、舟は、限定承認をしたにもかかわらず、「お父さんの形見だから」と、10万円相当の庭の盆栽をひそかに所持していた。限定承認の効力はどうなるか。
こんな問題は出ません。
*なお、リカちゃんにはスチュワーデスの姉、リエがいましたが現在は行方不明。