西武百貨店グループ唯一の別法人となっていた、秋田の本金西武が、西武百貨店の直営店となることが決まった。
西武百貨店が本金西武を吸収合併へ/高級感ある直営店に-秋田魁新報
2003年8月に仙台のams西武が潰れたことで(現LOFT)、東北に残る唯一の西武グループとなっていたのが本金西武。
秋田だからって、馬鹿にすることなかれ。売上高こそ全国に18ある西武百貨店グループの下から2番目だが、長年にわたって優良店舗である。ここ数年の経常利益を見ても、全て黒字である(昨年度は1億9000万円の黒字)。だからこそ、親会社がこれだけ弱体化しても、本金西武は生き残ってきたのである。
実はYTKはこの直営店化には賛成できない。というのも、もともと「本金デパート」は庶民向けのデパートであり、どちらかというと主婦の店という感覚であったが、ここと西武のよもやの提携で、他の西武にはない、高級感と庶民感覚が混和一体となった雰囲気があり、それが本金西武の良いところであった。子ども時代のYTKは秋田に行くと必ず行くというくらい、子どもでも入りやすい店だった。だからこそ、この不況の時代でも本金西武は生き残っていけたのだと思う。
記事中の「高級感ある直営店」というのが気になる。まさに、仙台で潰れたams西武のにおいがする。あんなふうにならないといいのだが…。地元密着型の地下食品売り場だけは、是非残していただきたい。
◆豆知識
秋田のデパート事情
秋田には、もともと本金、木内、協働社という地元の3大デパートがあった。このうち一番大きいデパートは木内であった(バス停に「木内前」というのがあるくらいだった)。まず本金が1971年に経営が苦しくなり、西武デパートと提携、「本金西武」として再出発。1983年の日本海中部地震で本金タワーが倒壊、倒壊したタワーに当って女性1人死亡。その跡地には現在ワシントンホテルが建っているが、本金西武自体は駅前に移転、現在はビューホテルを伴い、地上12階、地下1階の大きな建物になっている。そのころは安泰だった協働社は、1988年より売り場を縮小、本業の靴販売を細々と続けていたが、1997年倒産。木内デパートも、90年代半ばごろより売り場を縮小、1Fのみの営業に。現在の代が途絶えると閉店する予定(だったと思う)。
◆秋田のデパートの写真
◆都会からきた大型デパートと秋田のつながり
注意:中三(なかさん)というのは、青森・盛岡・秋田にあるデパートのこと。青森・盛岡では老舗だが、秋田には平成9年9月に出店。昔からあったわけではない。
◆秋田第一種大規模小売店舗の概況